収蔵品紹介

諏訪式6条繰糸機

大正末期
長野県有形民俗文化財、日本機械学会 機械遺産
大正時代に煮繰分業にともなって改良された諏訪式繰糸機です。繭を煮る必要がなくなった機械からは煮繭鍋が無くなりました。そのため、工女さんが繰糸作業に専念できるようになり、生産性が高まったため、条数※が6条に増えました。それに伴い繰糸鍋も大きくなりました。
より掛け※にケンネル式を採用している点、機械の材質に木製、繰糸鍋に陶器製を採用し設置の費用を抑えている点などは従来の諏訪式繰糸機の特長を引き継いでいます。