収蔵品紹介

フランス式繰糸機復元機

種別:製糸

1872(明治5)年~1931(昭和6)年
長野県有形民俗文化財、日本機会学会 機械遺産
1872(明治5)年創業の官営富岡製糸場に設置された300釜の繰糸機の中の152・152番機です。日本に残る唯一のフランス式繰糸機で、左側の鉄製フレームに「百五十一」と記されています。煮繭と繰糸を一人で行い、1釜2条繰り、より掛けの方式は共より式です。輸入時は大枠へ直接巻き取る直繰式でしたが、創業時には湿度の高い日本の気候に合わせ、小枠に巻き取ってから大枠へ巻き返す再繰式に変更しました。1896(明治29)年には4条繰り、共より式からケンネル式に転換し、昭和初期まで使われました。