収蔵品紹介

デュプラン式抱合検査器

種別:検査・計量 

繭から糸を繰るとき、数本の繭糸を集め、より合わせて一本の生糸とする。このより合わせ状態を抱合とよんでいる。試験用の糸を黒厚紙に整然と巻きとり、この糸を一分間に120回往復して摩擦し、糸の分裂状態を検査する道具。金属性で電動式。生糸の抱合は繭の種類、煮繭の程度、繰糸、繰糸のよりかけの多少によって変化する。この試験は各種織物の準備工程におこる摩擦に対して生糸が分離することなく耐えうる程度を試験するもので、生糸の伸度、節などの検査とともに重要な項目となっている。